遠い記憶

今朝、懐かしい人の夢を見て目覚めた。

新卒で入社したてだった頃、夢に出てきた彼女は

そろそろ定年を迎える年齢だった。長い間 イギリスで

暮らしていたという長崎生まれの、その方は社長秘書で

バリバリのキャリアウーマンでした。仕事では随分厳しかったけど

退社時刻になると、時々私ともう一人の同期の子に声をかけてくれて

夕飯をごちそうしてくれて、いろんな事を教わった。

東京から田舎に戻り、数年が経ったころ、突然彼女から電話があった。

お金を貸してほしいという電話だった。その頃の私はまだ若かったから

彼女の抱えている悩みを聞けるほど、大人ではなかった。

急いでお金は送金したけれど、それから彼女の連絡は途絶えてしまった。

気になって電話をしても、もう電話は繋がらなかった。随分経ってから

彼女が亡くなったと人づてに聞いた。その時はかなりショックを受けたのを

今でも鮮明に覚えている。 今、テレビで孤独死・・・という、言葉を聞くと

胸が痛くなる。孤独死という言葉で区切られるとそれまでのその人の

素晴らしい人生が無いものになってしまった気がするから。

なぜ、今日彼女の夢を見たのだろう・・・。きっとこれも私に生き方の石杖に

なってるからかもしれない。

今日も全ての人が良き一日を送れますように。

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